紀州備長炭ができるまで
10日から15日かけて口焚きし、窯内の温度があがり煙の量、色、匂いで判断炭化が始まります。
白い煙から青い煙になると、炭化が終わりを告げてあらし(ねらし)作業へ移行します。
前日(あらし作業)、24時間かけて窯出しの口を少しづつ開けていきます。
熱分解する時にほぼ焼き上がった炭を更に約1000℃(最高温度1300℃)の高温の中で精錬します。
製炭士の熟練と感のみで、窯内の炭の光加減(オレンジから黄金、白に近い色)を判断し1本ずつ窯口からかき出します。
灰と土を混ぜた消粉(すばい)とよばれる灰をかけて空気に触れないようにし炭を消火させます。炭の表面に灰がついて灰白色となることから「白炭」と呼ばれています